立ち尽くす美空に背を向けて、俺はアパートを出た。 雪景色はいつの間にか消え去り、冷たい雨が降り注いでいた。 アパートから、美空の泣き叫ぶ声が微かに聞こえた。 ごめんな、美空…。 冷たい雨は、俺の心に突き刺さるように、俺の体に降り注ぐ。 まるで、美空の流した大粒の涙のように……。 .:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.