「海都?どしたの?」
ボーッと一点を見つめていた俺を、美空が覗き込んだ。
「あ…いや…なんでもない」
そう?と言いながら、美空は招待状を封筒に戻す。
「あっ、そうだ!海都、クリスマスプレゼント何が欲しい?」
目をキラキラさせて、美空が俺に言った。
「クリスマスプレゼント?」
「うん!何か欲しいものある?」
欲しいもの?
あるある。ひとつだけ。
決まってるじゃん?
「美空にリボン巻いて、俺にちょーだい」
「あはは、そんなんでいいの?」
「言っとくけど、裸にリボンだからね?」
「……バカッ」
美空の顔が途端に赤くなる。
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