ゆっくり、髪をとかすように撫でて、さらさらのおでこに触れる。
美空のおでこに、俺のおでこをくっつけた。
「ガキん頃、よくこうやって熱のはかりっこしたよな」
「…そっとくっつければいいのに、頭突きしちゃって…ふたりで泣いたりしたよね……」
美空が少しだけ笑った。
「美空……怖い?」
おでこをくっつけたまま。
「…ううん。海都となら…怖くないよ…」
美空は、そっと目を閉じた。
「美空……愛してる」
髪を撫でていた手で
美空の柔らかい頬に触れ、
俺は、薄い美空の唇に、
優しく
自分の唇を重ねた。
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