俺達の気持ちが通じてから、俺達のデートは専ら美空の部屋で行われる。
たまには外に買い物に出たりもするけど、やっぱり人目が気になる。
姉弟で出掛けたって不思議じゃないけど、
周りから変な目で見られてるような不安感は、完全には払拭できないから。
「美空…こっちこいよ」
青いインテリアだらけの部屋で、俺はクッションを背もたれにして美空を手招きする。
少しもじもじしながら、美空が開いた俺の脚の間に座る。
「…捕まえた」
美空を後ろから抱きしめると、まとめられた髪からいい匂いがする。
綺麗な白いうなじ。
無防備な首筋。
そっと、唇を這わせる。
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