「うわぁ…」 尻餅をついた痛みなどすっかり忘れて、俺は青い空を見つめた。 吸い込まれそうになる。 「かいと、みてごらん!あっちにはうみがあるよ!」 美空の声で身体を起こして右を向くと、そこには穏やかな海。 太陽の光がキラキラと波間に反射している。 「キレイだね、かいと」 美空は俺に向かって微笑んだ。 .:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.