――夢を見た。



俺は…3歳?いや、4歳くらいだろうか。



菜の花が一面に咲き誇っている丘で、美空を追い掛けている。




「おねーちゃーん!まってよ〜!」


「かいと!はやくはやく!ここまでおいで〜!」



やっとのことで美空に追い付くと、美空は俺を軽く突き飛ばした。



「いた…っ」



尻餅をつき、仰向けに転んで泣きそうになる俺に、美空は言う。



「かいと!めをあけて!」





…そこには、どこまでもどこまでも続く、青い空。








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