「お連れ様のご用意が整いましたので、こちらへお願い致します」



さっきの愛想のいい女性が、俺の控室をノックした。



女性に連れられて、中央の誓いの場に立たされた。



静寂に包まれた薄暗い室内に、


コツ…コツ…コツ…


ハイヒールの靴音が鳴り響いた。




オルガンの音楽と共に、重厚なドアが音をたててゆっくりと開いた。



そこにあるのは…





「美空……綺麗だよ」




真っ青なイブニングドレスを身に纏った、着飾った美空の姿だった。










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