「…え?…あ、あの…親族のリハーサルだって聞いてるんですけどっ……」
しばらくすると、部屋の外から、慌てた美空の声が聞こえてきた。
「えぇ、伺っております。御召し物のご用意ができておりますので、こちらへお願い致します」
「えっ!?私服で大丈夫だって聞いて……あっ、ちょっと!」
俺は部屋の中で笑いを堪えるのに必死。
驚かせてごめん、美空。
でも、どうしてもやりたかったんだ。
俺と美空を引き離す原因が『結婚』だったなら、
俺と美空がまた愛を確かめるのも、それがいい。
ふたりの原点に戻って、
もう一度、誓い合いたい。
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