「うわぁ…」



尻餅をついた痛みなどすっかり忘れて、幼い俺は青い空を見つめた。



吸い込まれそうになる。




「かいと、みてごらん!あっちにはうみがあるよ!」


美空の声で身体を起こして右を向くと、そこには穏やかな海。



太陽の光がキラキラと波間に反射している。



「キレイだね、かいと」





美空は俺に向かって微笑んだ。





俺も美空を見て、笑顔で頷いた。







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