ケータイを枕元に置いて、俺は布団に入った。



また嘘をついたのに、俺の中には罪悪感はなく、心が晴れ晴れしていた。







やっと、本当のことを言えるめどがついた。



ずっと心の中に背負っていた、重苦しい荷物を投げ出せる日。








俺はもう一度ケータイを開き、31日の朝にスケジュールのアラームをつけた。





美空の好きな曲。








俺と美空にとって、大きな一歩を踏み出す日。






美空の好きな曲で目覚めたい。










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