あまり入ったことのない、美空の部屋。



水色のカーテンに水色のベット、クッションや小物は青が多い。



その水色のベットの上でクッションを抱きしめながら、




…美空は泣いていた。






「ねーちゃん…」


俺の声に、ビクッと反応する。


「あ…海都…」


俺を見た目が、真っ赤に腫れている。



「どうしたんだよ。毎晩毎晩…もう見てらんねぇよ!」



「海都…あたしは大丈夫、大丈夫だから…」



――ピルルルル。



美空のケータイが鳴った。






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