その後、涼は朝練に付き合ってくれた。 と言っても、昨日の件があるからか、涼は自分でボールを持つ事は無く、私の練習を見て、時々アドバイスをしてくれた。 それが的確で、涼はやっぱりバスケの経験者なんだな、と分かった。 そして。 7時でみんなが起きて来る前に、涼は帰って行った。 いつもみたいに『じゃぁ、また』のセリフを残して。