「ナイスシュート」

私が言うと、涼さんは、ニコッ、と笑って言った。



「今、朝食前、でしょ?」



えっ、どう言う事?

目をパチクリしていた私にもう1つ付け加える。



「要するにこんな事位、『朝飯前』って事。わかった?」



ああ、そう言う意味?

思わず笑いが込み上げてくる。



涼さんって、そんな事言う人なんだ。

私は笑いながら、ボールを1個持った。



「涼さん、バスケやってるの?」

「ん……まぁ、そんなとこ」