「そ。美雪、出来るでしょ? やろう♪」



そう言って床に板を置いて、駒を並べる希未。

お祖父さんの付き合いで覚えて以来、希未は時々将棋をする。



そうだね。

寝てても暇だからなぁ。



そう思って私もベッドを出て、駒を並べ始めた。



ごめんね、希未。

僚二の事……まだ、ちゃんと話せる自信がないんだ。

いつか話すからね。



気になる筈なのに知らん顔してくれる希未に、心の中で誓った。