「あっ、そうだった。水泳とバスケが休みだったから、部活の事、忘れてた」

「あっ、私も行く」



そう言って起き上がった私を見て、隆志先輩が言った。



「美雪は大人しく寝てる事」



えぇ?!



「でも、もうなんともないのに……」

「部長命令」

「……はーい、わっかりましたぁ……って言えばいいんですよね?」



ちょっと拗ねて私は返事をした。



「そういう事。別にこの時間帯は基礎練習で、美雪は居なくても大丈夫だから、ゆっくり休んでろ。さぁ、真実ちゃん、行くぞ」

「はい。じゃ、基礎が出来てない私は行って来るわ」



そう笑って言うと、真実は出て行った。