だからね。 涼との出会いは、一夏の思い出にする事にした。 ──僚二の事で未来へ進めなかった私に、1歩前に進むきっかけをくれた、大切な人。── そう思って、胸の奥にしまおう……。 ありがとう、涼。 そして。 ──好きだよ、涼。── もし。 もしも、だよ? 涼が私の『運命の人』だったら……また、何処かで会う事が出来るのかもしれないね……。 こうして、涼と僚二への気持ちを胸に、私の合宿は終わった……。