『美雪に何かあった時は、俺が助けてやるからな』 僚二のセリフが、頭の中に響いた。 私、フラフラと海へ近付いて行く。 「美雪っ、待てっ!」 お兄ちゃんの声がする。 ねぇ、僚二。 どこに、いるの? ……そこに……いるの?