セリフは覚えたけど、他にする事もないので、もう一度台本を読み直してた時。



「……美雪〜……」

微かに誰かに呼ばれた気がする。



気のせい、かな?



「みーゆーきー!」



あっ。

あの声は、涼?!



窓の方から聞こえる。

閉めてあった窓を開けて下を見ると、涼の姿があった。