「沙姫――!!」

次の日、チャイムが鳴った30秒後には
先輩が私を呼びにきた。


「なっ、声大きいですっ!!
ってゆうか、なんで私の名前知ってるんですか?!」


「俺に知らない事なんかないから。」


「なに言ってるんですかっ!」


なんて2人で騒いでいたら
周りの子が私達をじーっと見ている事に
気がついた。

戸惑っていると、仲良しの友香がすごい勢いで近づいてきた。

「沙姫ーっ!!
な、なんで高橋先輩と話してるのよ!!」


「な、なんでって……」

「後で詳しく聞かせなさいよ」


そう言い残した所で、
先輩が腕を掴んで私を引っ張っていった。

図書室で2人座ってご飯を食べている途中。

「なんか、見られてましたね。」


「そう?ま、俺2年だもん。」


「そう言えばそうでした。」


「なにそれっ!あ、沙姫っていつもここで何してるの?」


いきなり話を変える先輩には
ほんと全然付いていけないと思う。