必死に赤くなった顔を
パタパタ冷ましていると、

「じゃ、明日から沙姫の事迎えにいくから」


「はっ?!」


なんて、とんでもない事をいい始めた。

「なっ!先輩当番じゃないですよね?」

「うん。」


そう言って
無駄に爽やかな笑顔で答えてきた。

「ちょ、話がまったく読めません。」

「まーまー、俺図書室好きだし。
………だめ?」


そんな上目遣いで聞かれたら、
断れないよ。


「~~っ、勝手にしてくださいっ!!」

「やった~♪」


これから起こるハプニングに
私はまったく気づかなかった―――