振り替えったら、
5月の爽やかな風が似合うような
栗色の髪の男の子が立っていた。
背が高くて、多分頭一つぐらい違うんじゃないかな。
真っ白いシャツをきていて
明るそうな人。
それが先輩の第一印象だったと思う。
「こんにちは
高橋沙姫さんっ」
ニコッて笑って彼はそう言った。
「えっと……」
だ、だれだっけ――――!!
どうして私の名前知ってるんだろ……?
「俺、2Cの高橋優ね。」
「せっ、先輩?!」
1つ上なんだ。
幼い…かも。
ってゆうか名字同じだ。
じーっと彼を見ていると
「そっ。よろしくね。沙姫♪」
そういってニコって笑って、私のいつもの席の隣に座った。
……えーっと、突っ込む所がありすぎて
何から言えばいいか分かりません。
「あの、まず、どうしてくつろいでるんですか?!」
私の目が点になっているにも関わらず、
あいかわらず先輩は机に座って
ニコニコしている。