内心嬉しい俺は、沙姫と帰る事にした。
沙姫はまだ体育のまま2つ結びをしていて。
…かわいいっ。
「なんで今日遅いのー?あ。俺の事見てたとか?」
「あ、はい。先輩ってサッカー部だったんですね。友香が見たいって言ってたんで、付き合ってました。」
「え?」
まさか本当に見てるとは思わなくて、俺はその場で止まってしまった。
「でも、先輩、部活の時は別人なんですねー。びっくりしちゃいましたっ。」
そう言ってニコッて笑う沙姫が
めちゃくちゃ可愛くて
思わず顔が赤くなっているのが自分でもわかった。
もう日が落ちててよかったよ
嬉しくて、「沙姫ー」
って抱きつこうとしたら
予想外の言葉が聞こえた。