「はぁ…」



「な~な~みっ!!」



「なに?」



「そんな顔してたら、イイオトコ逃げちゃうよ。」



「別にいいもんっ!!」



あれから4日…。



無事、仕事が終わったあたしは同僚の玲夏(れいか)を飲みに誘うと、ホワイトデーの相談をしていた。



「ねぇ。どう思う?」



「“どう”…って、やってみればいいじゃないっ!!」



「でも…」



「でも、彼氏…創クン喜ばせたいんでしょ?」



「そうだけど…」



「じゃぁヤっちゃえばいいじゃない。コスプレっ!!」



コっ…コスプレ…って、



「…。」



そして“例のブツ”を見て、



創の好み?が…



まぁ適当に取ってきたから、それが好みかはハッキリとはわかんないんだけど…



玲夏に、ハッキリキッパリ“コスプレ”と言われ…



恥ずかしくなったあたしは、



「いやぁ!!」



両手でバッと顔を覆った。