でも創だって…



バレンタインの時あたしの為に頑張ってくれたし…



ホワイトデーだし…



年に一度だし…



……



よしっ!!



今回はあたしも頑張らなきゃっ!!



創の喜ぶコト、してあげなきゃっ!!



「オヤっさん。じゃあ、あたし帰ります。」



席を立ったあたしはオヤっさんを見つめながらニコっと微笑んだ。



「おうよ。また来いよっ!!」



「はいっ!!あっ、お代は…」



「いつも通り、ニイチャンの給料から天引きしとくから安心しな。」



「えっ!!」



「はぁ~い」



そして固まる創に手を振りながら店の外に出ると、



創の喜ぶコト。



その資料になるモノは“アレ”しかない…よね?



ホント言うと、あんまり…



いや、



全然見たくないけど…



あたしも頑張らなきゃっ!!



あたしは創の部屋にある“例のブツ”を拝借するため、いそいそと創のアパートへと向かった。