「はいはい。あんたの“いやぁ~”は、もういいから…」



「…?」



ひとつ息をついた玲夏は涙目のあたしを真剣に見つめてきた。



「セーラー服大作戦…大成功?」



「は?」



「だ~か~らっ!!セーラー服を着たことで何か変わったコトとかないの?」



「えっ…」



あたしは口元を引きつらせながら目線を上へと向けた。



変わったコト…



それは…



あたしはポケットからケータイを取り出すとメールボックスを開いた。



“次はナースの菜々美が見たいなぁ♪あっ、チアガールも捨てがたいかも…”



そう。



創が変わった趣味に目覚めちゃって…



あたし…



「もういやぁ…」



あたしは涙声で小さく呟くと、もう見たくないとばかりにテーブルの上にケータイを滑らせた。