こんなのヤダ…



創…



絶っ対、喜ぶはずないよ。



引かれちゃう。



っていうか、ヘタしたら…



『お前…マジありえねぇ』



とか言われて、



フラれちゃうかも…



「いやぁ…」



カチャ…



ん?



ひとり頭を抱えていたその時、



室内に響いたカギを開ける音。



まさか…



「あれ?電気ついてる。」



うそっ…



「あっ!!このパンプス…菜々美ぃ~!!」



えっ、えっ、



うっそぉっ!!



突然帰ってきて、嬉しそうにあたしの名前を呼ぶ創の声を聞いた瞬間、



どうしよう。



どうしよう、どうしよう、どうしよう。



………



いやぁ~!!



あたしは完全にパニックを起こしてしまった。