4人で雑談していると、いつの間にか16時になっていた。


「そう言えば康太の奴、遅いなぁ」


智也が言う。


「ホンマやなぁ……せっかく健おるのに……」


智也の言葉に、大基が続く。


「ええよ、ええよ。家おっても暇やし」


笑って、健は返事をした。


「あいつ女好きやからなぁ……どうせまた女の子でもナンパしてるんやろ」


竜二がボソっと言った。


「それはありえるなぁ……トイレに何時間もおるわけないからなぁ」


大基が続いた。


「おーっす。あ、健」


康太が不機嫌そうに楽屋に帰ってきた。


「お、ナンパ失敗か?」


笑って、智也が言う。


「うるさいわ!」


不機嫌な康太は、ふくれて答えた。


「やっぱりお前はあかんって!」


大基も笑いながら言う。


「はぁぁ……俺、当分恋はやめとくわ……」


康太が落ち込んで言う。