「おぉー健。なんか久しぶりやんけー!」


「お前……生きててよかった……」


健はフラフラと竜二に駆け寄った。


「おっと。それ以上こっちに来るな」


「……え?竜二?どういうこと?」


竜二は拳銃を手に持っていた。


それも、健に銃口を向けて……


「りゅ……竜二、危ないから、そんなもん向けんといてくれよ……」


「健。いろいろおもろかったよ。でもな……お前はもう、帰られへんのや」


「どういう意味や?」


「……このループのシステムを作ったのは……俺や」


「……え?」


「実はなぁ……2009年12月1日、世界はギャングに支配されたんや。まさに、無法地帯。これが……今のこの、包丁持った奴が暴れてる世界が、ほんまの現実の世界や」


「え?」


「意味わからんか?お前の世界は……平和な暮らしは、バーチャルで作った空想の世界や」


「え……何でいきなりそんなアホみたいなこと言うねん……」