「え?!」


光が消えると、そこには弘満の姿はなかった。


「こら!さっきから騒いでいるのはお前か!」


警察が駆けつけてきた。健は伸也の携帯の時計を見た。


20時59分48秒…


伸也が交通事故に……どういうことや?


伸也、さっきまで生きてたけど……


まあ、もうどうでもええか……


俺ももうちょっとで、地獄ってのに行くんか……


まぁ……竜二もおらん、伸也もおらん……こんな何も残ってない世界になんか、悔いなんかないから別にええけど……。


そういえば、この世界はどうなるんや?


一生ループしたままなんかな……


そんなことを考えているうちに、地獄へのカウントダウンが始まった。


10……


9……


8……


7……


6……


5……


4……


3……


2……


1……