「お前……この後に及んで……また騙したんか……」


「ハハハハハ。これで邪魔者はいなくなったよ。伸也の存在も、聖の光で消えたしな。ハハハハハ。今23時47分だ。あと13分で地獄に行くことになる。それまで、せいぜい楽しく生きなさい。ハハハハ」


ガチャッ


健は涙を流し、放心状態になった。


……ほんなら……今までしてたことは何やってん?


最初から……最初から、弘満を倒す以外に解決策なんてなかったんや!


「うわぁぁぁぁ!」


健は泣きながら叫んだ。そのとき、ハッと気づいた。





わかった……弘満の居場所……





健はうれしくて手が震えた。


すぐにさっきの車掌のもとに走って行った。


「車掌さん」


健はやさしい声で話し掛けた。