「んなわけないやろ?解決策見つかるって。むしろずっと真剣に悩んでたって、いい案なんか浮かばんって」


「そんなもんかなぁ……ノンキやな、お前は」


人の気も知らずに……。そう言いたかったが、健は言葉を飲み込んだ。


……だめだ。思いつかない。


だいたい、時の時計を持つ化け物に勝てるわけがない。


解放の光を使うしかないのか……くそ!弘満。絶対殺してやる。悔やしい……


「健……健!どうしたん?」


「あ……いや!なんでもない」


「めっちゃ目ぇ鋭かったぞ?」


「そんなことないって」


「とりあえず……弘満は今どこにおるかもわからん?」


「わからんな……」


「そっか。まぁ……ここで悩んでもしゃーない。とりあえず動こう。乙女のレストランでまだ働いてないんか?」


「わからんけど……行ってみる?」


「二人で行っても時間もったいない。僕が行ってくる。健は家で、もーちょいなんか解決策ないか考えといてくれ」