(健……健!僕もループに気付いたぞ!)


(お、伸也もか!竜二もおるし……すぐ解決できるな!)


三人がはしゃいでいる所に、弘満が現れる。


(伸也……お前は消えろ。)


(弘満?!くそ!)


健はうなされながら目を覚ますと、伸也はすでに起きていた。


「健……いけるか?めっちゃうなされてたぞ」


「あ、すまん、いけるいける……今何時?」


「11時」


「は?11時?!なんでもっと早く起こさんねん!」


健は勢いよく体を起こした。


「そんなに怒鳴んなよ健。よく寝な頭回らんやろが。そんなことより、解決策を考えよう」


「う、うん……なんか思いついた?」


「全然。時の時計は何か弱点ないん?」


「わからん。何も聞いてない」


「なんでやねーん」


健の頭を冗談交じりに叩く。


「……漫才やってる場合ちゃうぞ。あと13時間で俺らは……」