伸也だけを心配させないため、あと24時間以内に二人とも消されると説明した。


「そっか。ほな早よなんとかせな、そのようわからん能力で消されるんやな」


「うん。伸也……どうしたらええと思う?」


「そんなん僕に聞かれても困るけど……絶対なんとかしよう」







3時。 あと21時間。


「んー……」


健と伸也はひたすら悩んでいた。


悩むものの、解決策はでてこなかった。


……というより健は、弘満への怒りでそれどころではなかった。


「んーあかん!今日はちょっと寝よか。寝てへんかったら余計頭回らへんよーになるし」


伸也が言った。


「……そうやな。ちょっと寝るのも必要やな」


健がそう言うと、二人はその場に横になった。


凄く疲れていた健は、いつのまにか深い眠りについていた。


夢を見た。