二人が助かる方法は、奴を24時間以内に倒すしかない。


そんなこと……できるんか?どうすればいい……くそ!


そのとき、携帯が鳴った。


「あ、伸也や!」


健は急いで携帯の通話ボタンを押した。


「伸也!」


「健!なんやこれ!ループはまだ続いてる!テレビつけてみろ!」


「わかってる、もう事態は急変してる。とりあえず、すぐ俺の家来て!」


「う、うん、わかった!」







31日、0時20分。


健の家に伸也が到着した。二階へ上がると、伸也は健の斜向かいに座った。


「健、何かあったんか?今どうゆう状況やねん?」


「実は……」


健は起こったことの全てを話した。


だが、弘満から神の時計をもらったことは言わなかった。


おそらく、いや確実に自分の命と引き替えに伸也を助けるなんて言ったら、反対されるに決まっているからだ。