「そろそろ教えてやろうか。本当は、時計は全部で3つある。女神の時計は、ループに気付く力がある。持つ者に、神の時計に対抗する力を持つ。神の時計は、持つ者に超人の力を与え、解放の光という諸刃の技を使うことができる。そして……時の時計は、持つ者に時間を自由に操れる力を与える」


「……え?!」


「意味がわからないか?29日から31日まで、ループさせてるのは私だ。31日の23時59分になった瞬間、時間を29日に戻している。もちろん進めることもできるし、時間を止めることも可能だ。時の時計のおかげでな」


「?!」


「……勝てると思うのか?竜二はこの事実を知った途端、すぐに諦めて私に服従した。お前を助けるために」


「……勝つ!殺してやる!竜二のかたきをとったる!」


「そうか……楽しみにしている。ハハハハハ。だが、いつまでも生きていられると思うな。すぐにお前を消す。まだわからないのか?俺の力を」


「わかるかボケ!嘘ばっかつくな!殺したるからな!」


健は受話器越しに怒鳴り続ける。