「もう……いい加減にしろよ!誰やねん英二って!お前ほんまは覚えてるやろ!ありえへんことばっかり言うなや!」


半泣きになって言った。


「は?なんやねん、さっきから!いきなり電話してきて、意味わからんこと言うてるのはお前やろが!」


「もういい!」


カチャッ


通話時間2分3秒


つい、伸也にあたってしまった。


「あぁ……何やってるんや俺は……。悪いことした……あとで謝まろう……」


そう独り言を言うと、頭を抱えてうずくまった。


「なんやねんこれ!」


そう叫ぶと、その場に膝から崩れた。


そのとき、ハッと思った。


わかった……。


俺は、はめられたんや。犯人は竜二やない。


竜二は、何者かに消されたんや。


それで、自分がバレそうになって危険を感じた真犯人は、ループの流れを変えたんや……。


そう考えたら、全ての辻褄が合う。


そして、俺を騙したのは……