「そうですか……」


雪江への期待が大きかったためショックも大きかった。


元気のない三人を見て気を使ってくれた雪江は、せっかくこんなに遠くの町にまで来たんですから占いだけでもしてあげますね、とやさしく微笑んでタロットカードを出した。


「じゃあ、まずは竜二君!」


「はい」


「……うん。竜二君はかなり強い運を持っているわね。今年末から来年頭にかけて人生の転機が訪れるわ!そこで成功すれば、未来は世界に通用するほどの人物になれるけど、失敗すると取り返しがつかないようになるからくれぐれも気をつけてね!」


「はい!」


「じゃあ、次は健君」


雪江は再びタロットカードを組んでテーブルに並べ始めた。


「……健君は何か大きな壁に突き当たるわ。そのときは、友達がきっと力になってくれるから相談しなさい。でも最後に決断するのは、あくまで自分よ。そうすればきっとよい方向になっていくわ。……あと……ごめんなさい。健君の未来のことは、見えないわ」