健達は時間がループしてるということを事細かに説明して聞かせた。


「井藤さん、超能力でそう言うようなことができますか?」


「雪江でいいわよ。うーん……あなた達の話は信じてあげたいけど、私にはそんなことできないわ。きっと他の超能力者って呼ばれている人だって、そうよ。私ができるのは透視関係だけ。そんなことができる人がいたとしても、3日間だけを繰り返す意味がわからないじゃない?」


「そうですけど………じゃあ、一度透視の能力というのを見せていただいてもいいですか?」


「いいわ。じゃあ紙に何か記号を書いてちょうだい。書いたらその紙を裏向きにして、布をかぶせて」


健たちは部屋にあった紙にボールペンでそれぞれ名前を書いた。


布を被せて差し出すと、雪江は静かに目を閉じて布の上に手をかざした。


「……そう。そういえばあなた達の名前、まだ聞いてなかったわね。健君、竜二君、そして伸也君ね。どう?当たってる?」