「映画を作る?」
「ハイ、全員で映画を見るだけじゃ許可が下りるかわからないし活動ってレベルじゃないと思うんです。だから映画制作をするって言えば立派な活動になるんじゃないかと思うんです」

言い終わると、相田は恥ずかしそうに下を向いてしまった。映画制作…自主制作の映画などは近くにある大学の学園祭で見たことはあるが高校生の自分たちに出来るのだろうか?でも、何事もやってみないとわからないし、この先映画制作なんて関わることなんて出来ないかもしれない。

「凄い面白い意見だと思います。どう?みんな今しか出来ないと思うしやってみないか?」

こうなったら出来ることはやってみよう。それに、宮田の行動のおかげで今こうして集まっているアレが無ければ何も無いまま時間が過ぎ去ってしまったかもしれない裕は何か吹っ切れたような気がした。いち早く賛同したのが長原だった。

「お前がやるなら俺はついていく。そうしたほうが面白い」

長原に続き土田も

「泉ちゃん早速部長ぶり発揮してるじゃん」
「そうかな?」
「泉ちゃん部長にさせて正解だわ。面白いと思うぜ」

続いて宮田・西山も「面白そう」と賛同して、活動内容は「映画制作」とうことで決定した。