公園にある時計を見てみると時刻は19:00をまわっていた。裕は腕時計の時間も確認してみたが間違いはないみたいだ。

「ヤバイ！」

そういうや否や裕は自転車が置いてあるところへ走り出した。優美との待ち合わせ時間を明らかに過ぎている。裕は自転車にまたがり４人がいる方へ

「迎えに行かなくちゃ行けないから俺行くよ。土田さん悪いけど西山を送ってくれない？」
「任せとけ」
「大丈夫だよ。私一人で帰れるから」
「祐希ちゃん。俺に任せなさい！今日は送っていくよ」

土田が帰ろうとした西山を制止して裕に親指を立てた。それを見ていた長原は

「じゃあ宮田さんは俺が駅まで送っていきますよ」
「ありがと。お願いしようかな」

長原の提案に宮田は了承した。長原も裕に親指を立てた。裕は２人に親指を立て急いで優美が待っている中学へ自転車を走り出した。