電車が行ってしまうと
ホームには
俺と彼女の
二人きりになった




彼女に近づくと
膝から血が
溢れているのが
見える


俺が彼女の前に立ち
ハンカチを差し出して
声をかけると
彼女は
驚いたように
ビクッと肩を震わせて
上を向いた


そして
俺の顔と
差し出された
ハンカチを
交互に見て

“  ?  ”

ポカンという顔をした