しばらく経っても
誰も助けようとしない


もう電車の
ドアが閉まるのに
まだ
彼女は立ち上がらない





発車を知らせる
音楽が鳴り止んで
ドアが閉まる瞬間


俺の体は
とっさに
ホームへ降りていた…