男の子の顔は真剣なままだ。
真っ直ぐに私の顔を見ている。

「修司先輩との約束だし。
それに、お姉さんと話すのは今が初めてだけど、俺は少し前からお姉さんの事見てたんだ。」
「どうして...」
「修司先輩と話してるところ、泣いてるところ、笑顔、沢山見て改めて守りたいと思った。」
私の顔は、思わず赤くなる。
「お願いだよ。」
「っ」
私はどうすれば良い...?
「守らせて。」
「でも..」
守らせてなんて頼まれたの初めてだよ。
良いの?
私は君に沢山迷惑をかけるかもしれない。それに、お互いにまだまだ分からない事が沢山ある。
「私はまだ君の事をよく知らない...。」
「じゃあこれからお互い知っていこうよ。」
本当に良いの?
「悪いよ...。」
「悪くない。」
君を信じてみても良いのかな?
「....お願い、します。」
「うん。こちらこそ!」