「当たり前」なんて本当はどこにもない。なのに私達はずっと勘違いしてた。
それでバチが当たったのかもしれない。

「でもね、諦めきれなかった」
「...」
「今でも大好きなんだよ?」
「っ...」
だけどね、無理だ。
どんなにお互いの「好きの気持ち」が強くたって無理なんだ。
それに、もう君には行くべき所があるでしょう?
私はずっと君に此処にいてほしいけど、きっと君はずっと此処にいたらいけない。私が君を此処に縛っていたらいけない。
私は君に依存してしまうし、
君は好きなのにってもっと色々とショックを受けるかもしれない。

「あ～っ、バカ修司!!」
私は大きく息を吸って、大声で言った。
「何だよ急に!!」
修司は、幽霊のクセにビビっている。
「しみじみするのは私達らしくないじゃん!!」
「雰囲気ぶち壊し....」
「ねぇ修司!」
「何だよ」
「私頑張るから!
修司のこと大っ好きだけど、それ以上の人見つけてやるっ!!」
「そーですかい。
まぁ悲しいけど..言いたかった事言えたし、俺もそろそろ戻るかな。。」
修司がそう言うと、雲の隙間から差し込んだ光が修司を照らした。