数分後、祐也がものすごい勢いで
保健室に入ってきた。



『なぎ、諒は?』

『目、覚ましたわよ。』

そんなやり取りが向こうから聞こえる。



『諒っっ!!!!!!』
祐也はいつの間にか、あたしの
ベッドの横に立っていた。

『大丈夫かっ???俺、本気で心配した。
諒をボコったって聞いて、俺、俺、・・』
祐也はそう言うと下を向いてしまった。



『祐也…?』

『俺っ、俺っ、諒を守るって決めたのに
守ってやれなかった・・・・
守れなかったっっ・・・・・・
諒っっ・・・ほんと・・・・・ごめんっっ
俺、諒が何処にいるかも分かんなくて
ほんと、彼氏失格だっ・・・・』
祐也は、途中から泣いていた。



『祐也は、悪くないよっ・・・
自分のこと責めないで?
あたし、祐也が助けてくれたって
聞いてほんと嬉しかった。
ずっと探してたって聞いて嬉しかった。
だからっ、泣かないで?祐也は
あたしのスーパーマンだよっ?
祐也があたしを助けてくれなかったら
今あたしは、ここにいないかも
知れないんだから。祐也、ありがとう。』
あたしは祐也に精一杯の笑顔で言った。