外は蝉がうるさい。
もうすっかり夏になっている。





あたしと祐也は全く話さないまま
終業式を迎えた。





あのあとすぐに噂は消え、
また平和な日々が来ていた。


ただ、違うのは


















あたしの横に祐也はいない。


















ただそれだけなのに



















あたしにとってはあり得ないこと
















もう祐也とあたしは自然消滅みたいに
なっていた。