「セーフティーロックしますか?」

と訊かれ、あたしは、ちょっと首を動かしてレンとオリジナル・ジンの様子を確かめる。

レンはあたしに背中をみせたままで、オリジナル・ジンはあの無表情であたしにゆっくりと頷いてみせた。

「はい」

そう答えると、赤い眼のジンはあの事務的な口調で、

「セーフティーロックします。第三原則、及び、第零法則に従い行動します。この設定は再びセーフティーロック解除されるまで継続します」

こう返事をした。