「リッカ、怪我無い?」

オリジナル達を警戒して構えたまま、お天気の話でもするようにお気楽にこう聞いてくる。

「うん、全然無いよ」

「そりゃ、良かった。じゃ、すぐに助けてやるからな、お姫様」

二対一で、あたしが人質になってて、形勢不利なのわかりきってるのに、自信満々にこんな事を言うのがレンらしい。

そこに、壁に強か背中を打ちつけたオリジナル・レンが復活して、あたしとレンの間に立ちはだかる。

「……ってぇなぁ!! てめぇ、レプリカのくせにオリジナルに蹴りいれるんじゃねぇよ!!」

「レプリカごときに蹴られるなっつうのっ!!」

先がオリジナル・レンで、後があたしのレプリカのレン。