ふたりについて、途中で曲がったりしながら廊下をしばらく歩くと、ガラスのドアが現れて、その前に警備のおじさんがひとり立っている。

「警備員さんがいるね」

「ああ」

「ここからラボに入るからな」

「あたしがあの警備員さんに助けを求めたらどうする?」

あたしは、いたずらっぽく、半分本気半分冗談で聞いてみた。

「あいつら叩きのめして大人しくさせる」

「被害を最小限にしたいならやめてくれ。この先、ラボを抜けるまで屍を越えていくことになる」