急いでドアを開けると、にっこりと笑った彼の顔。

迷わず私に近づいて、軽くキスをする。

私の顔がちょっと赤くなったのを感じると同時に私は言うんだ。



「おかえりなさい!」



そうすると、彼の極上の笑みが私だけのものになる。



「ただいま!会いたかったよ。」



彼は私の腰を持ってエスコートしながら部屋に入って、制服を脱ぐ。

ほどよい筋肉にうっとりとすると、彼は照れくさそうに笑うんだ。



「そんなに見るなよ~。今日の夕飯は何?」

「唐揚げだよ!鶏肉が安かったの!」

「唐揚げ!?やった!」



ほらね、予想通りの顔をするんだ。

子犬がボールで遊んでもらってる時の顔によく似てる。

嬉しそうに腰掛けると、私の方を見て"まだ?まだ?"と目で訴えているんだ。

でもふと気付いたように私を抱き寄せて、また唇を重ねるの。



「いつも有難う。俺、ほんと幸せ。」



それは私の台詞。

本当に、幸せ。

嬉しくなって、彼を見上げると、また唇を寄せるの。

私からともなく、彼からともなく。

それを離してお互いの顔を見た時、私の合図が待っているんだよね?



「じゃ、ご飯にしよう?頂きます。」

「頂きます!」



嬉しそうに唐揚げを頬張る彼が、子供みたいに見える。

そんな彼も大好き。